コマンドラインで画面の明るさを調整する
デスクトップ環境にi3-mw等のプリミティブなウィンドウマネージャを導入すると、GNOMEやKDEなどには付属している機能も最初からはついていません。
音量調整や画面ロックなどもそうですが、画面の明るさ調整(バックライトの調整)のGUIフロントエンドはありません。
xorg-serverの機能にバックライト調節のためのコマンドがあります。
このコマンドを使うことで簡単にバックライトを調整できます。コマンドは以下です。
xbaclight
xorg-serverパッケージをインストールすると使えるようになっているはずです。ArchLinuxではxorg-xbacklightパッケージを導入することで使えるコマンドです。
以下のようにして使います。
$ xbaclight -set 100 //明るさを100%にする
$ xbaclight -set 50 //明るさを50%にする
$ xbaclight -set 10 //明るさを10%にする
$ xbaclight -inc 20 //明るさ20%増
$ xbaclight -dec 20 //明るさ20%減
ArchLinuxでは環境をシンプルに保つためにデスクトップ環境を導入しても、GUIフロントエンドなどを導入しない場合もあるかもしれません。
@MINOも画面の明るさは別途調整のためのGUIフロントエンドを導入していません。このコマンドで十分な気がしています。
画面の明るさを手動で調整する
ArchLinuxWikiに詳しく書かれていますので、そちらを読んでいただいたほうがいいかもしれませんが、一応説明させてもらいます。
@MINOの環境はノートパソコンです。
バックライトはsysディレクトリに存在する以下のディレクトリで管理されています。@MINOの環境では
/sys/class/backlight/
以下にバックライトの数値設定ファイルがありました。
最大の明るさ(最大輝度)を規定しているファイル存在しており、その値が「100%の明るさ」となります。
@MINOの環境では以下のパスにありました。
/sys/class/backlight/intel_backlight/max_brightness
これを確認してみます。単に数字が一つ書かれているだけのファイルです。
[mino@unskilled ~]$ cat /sys/class/backlight/intel_backlight/max_brightness
2170
ArchLinuxWikiでは「多くの場合(最大は)15です。」とありますが、@MINOの環境では2170でした。全然チガッテル…。
ともあれこのファイルにある数字が最大値になります。つまり@MINOの場合0〜2170までが有効範囲です。100%を2170段階で調整できるということなんでしょうか?
そして画面の明るさを設定しているファイルが存在しています。@MINO環境では以下のパスに存在していました。
/sys/class/backlight/intel_backlight/brightness
このファイルにも一つ数字が書かれているだけですが、編集して保存することで即時に画面の明るさが変わります。
[mino@unskilled ~]$ vim /sys/class/backlight/intel_backlight/brightness
1000
max_brightnessに規定されている最大値よりも大きな値は適用されません。おそらく値を越した場合には100%の状態になるはずです。
注意点
xbaclightでもbrightnessファイルを直接編集する方法でも、画面明るさを0にすることが可能です。
しかし0にした途端に画面が真っ黒になり何も見えなくなります。そうするともうファイルを編集したりコマンドを打ち込んだりすることが困難になります。というか無理です。
画面明るさを0にした場合、復帰させるのが非常に困難になるので絶対にやめたほうがいいです。死にます。